中編3
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私vs弟 2

続き

変な所で切って申し訳ない。

必死に眠気と闘うが、次に気がついたのは朝だった。

夜中の事を思い出し、飛び起きて心臓付近を確認する。

大概怖い話だと赤く跡が残ってた等、何か形跡があるはず。

しかし、赤くも黒くも青くもなっていない。

(あ〜、夢か〜。)

少しのガッカリ感とかなりの安心感を噛み締め、夢だった事にして自己完結していた。

その数年後にある人から話を聞くまでは。

ある人とは、家族の知り合いの所謂「視える人?」。

霊やら神様やらのイメージが視えるらしい。

その人曰く。

「あなたのお家、凄いのがいるのねー。」

「いえね、弟さんなんだけども。

神様じゃ無いけど、神様並な人が護ってるわ。」

なんとなくいや〜な予感がした。

私「それってどんな姿形ですかね?」

視える人「人だったんだと思うんだけど…女の人だわ。

巫女の格好をしている。

でもちょっと形が違うかなー、うーん。

下半身が少しボヤけてるから…。」

私「……(巫女?下半身?アレだ…)。」

視「あなたは一度あった事あるみたいね。

そう言ってる。

下半身が……あら……ヘビだわ‼」

私「は⁈」

一気に冷や水を被った様に寒気がした。

纏めると。

私が弟とケンカする

ヘビ巫女さん、弟を虐めたな‼と私に対して怒りを覚える

ケンカする度にヘビ巫女さん怒りメーター上がる

あの冬休みのケンカでヘビ巫女さんの怒りメーターがMAX

私を懲らしめてやろう

金縛って心臓つかむ

私謝る

ヘビ巫女さん「今日はこれ位にしといてやる」

神様並なのに家じゃなく弟限定で護っている様で。

弟がやたらとお寺からスカウトされるのはそのせいかもしれない。

しかし、守護霊の様な者が居るのなら、私のはヘビ巫女さんが出て来た時何をしていたんだろうか…と言う疑問が。

視える人に私を護っている人もいるのか聞いてみた。

視「あなたを守護している方ね、さっきから視ようとしても隠れちゃうの。

凄く素早いわ。

力はあると思うんだけど。

人見知りなのかしらね。」

私「はぁ。」

実に頼りない。

ヘビ巫女さんに心臓を掴まれた話を視える人にした所。

視「普段表に出て来ない人(ヘビ巫女さん)が来たから隠れて様子を伺ってたみたい(笑)」

その件依頼、弟に少しやさしくなった。

…訳では無いが、余りにもキツイ暴言は控える様にしている。

私の守護霊後日談

また最近、守護霊が視えると言う人に会う機会があり、何も前説明無しにみてもらった。

素早くて人見知りな人が守護霊だなんて微妙に納得行かなかったので。

答えは以下の通り。

「居るんですけど…

影って言うか残像って言うか…

視ようとすると隠れちゃうんです。

多分男の人だと思います。

悪い感じは全然ないんですが…

凄い早く隠れちゃって視えないんです。

視ようとしなければ視界の隅にちょっと視えるんですが…

あ、でも本当に悪い人じゃないので大丈夫ですよ(笑)」

未だ正体不明。

有料の霊視をしている方の所に行って本格的に正体を暴くか検討中。

長々とお付き合い戴きありがとうございました。

-終-

怖い話投稿:ホラーテラー 姉さん  

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