短編2
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気味の悪い女【後日談】

お久しぶりです。

後日談を投稿すると言っておいて、今日まで待たせてしまって申し訳ない。

仕事の都合でなかなか投稿出来なかった。

霊障で書けなかったわけでないのでご安心を。

そして、かなり日が開いてしまったので、本編を忘れてしまった方は今一度読み返してもらったら有り難い。

それでは、電話でのお坊さんに聞いた話はこうだ。

まず、俺が「あいつ」と初めて遭遇したのは牛丼屋だと思いこんでいたが、そうではないらしい。

実は、牛丼屋に行く1週間前に友達3人とドライブがてら、東海地方某所にある滝に行った。

そこは身投げでも有名なのだが、基本的には観光の名所で怖いと言うか、嫌な感じも一切しなかった。

滝壺に降りる階段があってそこに花が手向けられていた。

それが「あいつ」の為に手向けられた花らしい。

俺はその花を目視していたが、そこまで気にしていなかった。

ただ、「あいつ」の波長と俺の波長が妙に合っていたらしく、そのまま俺に憑いて来たと言うのだ。

それから牛丼屋まで行く一週間、「あいつ」はずっと俺の近くにいたらしいが、俺は全く気付かずに過ごしていた。

「あいつ」は昭和50年頃にあの滝で投身自殺したらしい。

自殺した理由は、所謂、男女の縺れで、相手の男には妻子があった様だ。「あいつ」は男と一緒になりたいと願ったが思いは実らなかった。

そして自ら命を絶った。

その男の波長に俺の波長が似ていたと言うのも憑いて来た理由の一つらしい。

「あいつ」は俺に何とかしてもらおうと必死にアピールしたらしい。(それが頭ドンドン)

まぁ何にせよ「あいつ」は俺に魅いったって事だ。

本当にありがた迷惑な話だが、お坊さんの話を聞いてシャワーを掛けたのは少し可愛そうだと思った。

でも皆さん、道路に花が手向けられていたり、動物の轢死体を見ても可愛そうだと哀れんではいけないらしいよ。

その哀れみで霊は憑いて来るみたいだ。

それではまた。

怖い話投稿:ホラーテラー 現役探偵さん  

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