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動物園でもおなじみのチーターは、ネコ科の生物のなかでも大きく、背中にある斑点模様が特徴的な生物である。肉食で足が速いのが特徴でサバンナに生息している。野生では日本には生息していないが、動物園で飼われていることが多く、ライオンや虎などのネコ科の動物と並んで、人気の動物だ。赤ちゃんの頃の愛らしい姿や成長した後の凛々しい姿でも有名である。そんなチーターにそっくりな未確認生物が発見されている。その姿はチーターと瓜二つであるが唯一異なるのが、特徴となる黒い斑点模様がなく、代わりにシマウマのような縞模様になっているのである。
その生息地は主にジンバブエを中心とした地域であるといわれている。
実はこのキングチーターはほかの未確認生物とは違って、はっきりと確認されている生物である。しかし、その姿は大変珍しいため、UMAのような扱いとなっている。このキングチーターは、普通のチーターと柄の違い以外は全く同じ生物である。ただ、遺伝子の突然変異によって生まれた生物なのだ。その理由は未だわかっていないが、ジンバブエを中心とした南アフリカに生息が確認されている。その特徴である縞模様は、親同士の劣性遺伝によってできるものであるため、同じ兄弟の中でも、普通のチーターとキングチーターが混ざって生まれてくることがある。世界でも数十体しか確認されておらず、大変貴重なチーターである。
このキングチーター、実は日本にも存在している。東京都多摩市にある、多摩動物公園、都心からほど近く、人気の動物園であるがここにはなんと4頭ものキングチーターがいることで有名である。最初にキングチーターが生まれたのは2011年1月のことである。その後も2012年、2013年と続いてキングチーターが誕生している。大変貴重なキングチーターが立て続けに生まれたことがニュースになっている。なぜこれほどまでの確率でキングチーターが生まれるのか、それには遺伝子が関係している。
そもそも、このキングチーターは劣性遺伝によって生まれることがわかっている。つまりこの突然変異が現れるためには、両親の両方からキングチーターの劣性遺伝を受けなければならないのである。両親の両方にその遺伝子があり、劣性遺伝するというの大変珍しいのであるが、日本の場合には、偶然にもキングチーターが発見されている南アフリカからきた個体であったこと、その個体たちが劣性遺伝を隠し持っていたことによってこのような多くのキングチーターたちが生まれる結果となったと考えられる。
そもそも、チーターは飼育している中で繁殖させることが難しい動物の一つといわれており、普通のチーターを繁殖させることも大変なことである。動物園同士での繁殖を目的としたレンタルなども多く行われている。それが、このようにキングチーターが4頭も生まれることになったのはまさに奇跡のような話である。
キングチーターはほかのUMAと違って、はっきりと確認された生物であり、日本にも存在している珍しいUMAである。大変貴重であるものの、日本には4頭も飼育されているので気軽に見に行くことも可能である。興味のある方はUMAであるキングチーターを見に行ってみるといいのではないか。