ラーガルフリョゥト・ワーム

ラーガルフリョゥト・ワーム

"ラーガルフリョゥト・ワームはアイスランドの湖に生息する蛇のような姿をした怪物だ。
別名はラーガルフリョゥトルムリン。
目撃されているのはアイスランド東部の中心都市エイイルススタジル近郊の湖「ラーガルフリョゥト(海のような大河)」及び同に名前の川である。
地元では古くから伝説の怪物として知られる。目撃情報が比較的多く写真や映像にも収められている。度々水面から首をもたげている姿が目撃され、中には岸辺の木に巻きついていたという話もある。
とはいえ形や大きさは目撃者によりまちまちで、普通の蛇とは異なりネッシーの写真の一例にあるようないくつものコブを持つという証言もある。長さは90mを超えていたという報告や、湖(最長部分で25km)より長い31kmとの言い伝えがある。
最も古い記録は、13世紀から14世紀にかけての出来事を記録した『アイスランド年代記』に、1345年の目撃例が記されている。
アイスランドの民話を収集した19世紀の作家ヨウン・アウルトナソン(1819~1888)はラーガルフリョゥトの大蛇がサナダムシのような扁形動物もしくはトカゲが巨大化したものだとして次のような伝承を記録している。
母親から黄金の指輪を譲られた娘が、これで儲けるにはどうするのがいいかと聞いたところ、虫の下に置きなさいと言われた。娘は指輪をタンスに仕舞っておいたら、数日後に小さな竜がおり、みるみるうちに大きくなってタンスを壊した。驚いた娘は竜と指輪を湖に投げた。やがて大きく育った竜は毒を吐き人や動物を殺して近郷の人々を恐怖に陥れた。
退治に呼ばれた二人のフィンランド人が、頭と尻尾を結ぶように引っ掛かっていた指輪をなんとか取り外したが、竜を殺すことができなかったので指輪は巨大化した竜の下に今もある。
近年では1963年に林野局の幹部が、1998年には学校の生徒と先生が目撃している。目撃情報ではないが1983年には電話ケーブルの敷設業者が湖の東岸で水深を測定しているときに、水中で動く巨大な何者かを探知した。後日、敷設したケーブルが異常をきたしているのが見つかっている。そのため、怪物が電話ケーブルの上を這ったために損傷したと噂された。
2012年2月にはアイスランドのテレビ局が、凍った湖面を泳ぐラーガルフリョゥト・ワームと思われる姿を映像に収め、世界的な注目を集めた。アメリカNBCの番組やABCニュースに取り上げられたが、氷の上をもつれた魚網が動いているにすぎないと結論付けた。そのため、この映像は物議を巻き起こすことになった。
ラーガルフリョゥト・ワームの存在を信じる人々で結成された真相委員会は、これまでに撮影された写真や問題の映像を検証し、2014年8月、映像について怪物の存在を疑う理由はないとして、専門家にビデオの鑑定を依頼するとの声明を発表した。
怪物の実在を否定する意見の多くは自然現象によるものだとしている。湖を調査した生物学者ヘイギ・ハルグリムソンは、凍った湖面に空いた穴から噴出した空気や大気中の光の反射による幻、山や氷河から崩れ落ちた土砂や氷が集まって怪物のように見えるとし、伝承の多くもそれで説明がつくと述べている。
なお、1999年から「ラーガルフリョゥトルムリン」と命名された遊覧船が営業している。これは観光と怪物の伝承保護を目的とするものだ。

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