ブラーデンボロの獣

ブラーデンボロの獣

"ブラーデンボロの獣は1953年から54年にかけて、アメリカのノースカロライナ州で飼い犬や家畜が相次いで殺された不可解な事件の犯人とされる未確認生物である。
殺された動物の死骸に血がなかったことから、ブラーンデンボロの吸血獣とも呼ばれる。
事件の舞台となったブラーデンボロ周辺は、松の森と沼地が広がる片田舎だ。
事件は1953年12月29日、ブラーデンボロ近郊のクラークトンで犬の死骸が発見されたことに始まる。翌31日から1月2日にかけて、ブラーデンボロで立て続けに飼い犬が何者かに殺される事件が発生した。その際、獣が犬を襲い森に去ったといういくつかの目撃情報が保安官のロイ・フォレスに寄せられた。目撃者によると体長150cmほどのクマかヒョウに似た獣だったという。
殺された犬を検視した保安官によると、体内の血液が失われており、下アゴは砕かれ舌と耳が噛み切られていた。
3日の夜、保安官は獣の捜索を開始した。翌日にかけて獣の仕業と思われる複数の動物の死骸を発見した。そのため、保安官は警官やハンターとともに獣の跡を追った。その間も、飼い犬が殺される事件が続き、ブラーンデンボロだけでなく近くのウィルミントンでも獣の目撃情報が相次いだ。中には飼い犬の鳴き声に家の外に出たら、通りにいた獣が突然襲いかかってきたのであわてて逃げたという証言もある。
そのため、5日から8日にかけて1000人の地元民とハンター、猟犬を動員して森や沼地が捜索された。
1月13日、オオヤマネコが沼地に仕掛けられた罠にかかっているのが見つかり、二人のハンターがとどめを刺した。地元紙は山猫の死骸とハンターの写真付きで「ブラーデンボロの獣」発見とその死を報じたが、山猫に犬を惨殺するのは不可能だというのが一般の見方だった。同じ日、車で移動中のハンターが体高60cmもあるヒョウに似た獣を目撃した。
捜索に加わった人々の中にはブラーデンボロの獣と思われる生き物を目撃した者が何人かいる。彼らの証言は山猫、ヒョウ、狼、ピューマ、グズリと様々で正体がつかめなかった。
1954年12月15日朝、農場主が5匹の豚と3羽のニワトリの死骸を発見した。死骸は骨が剥ぎ取られ頭蓋骨が砕かれていた。不思議なことに見た目では血がほとんど流れておらず、ブラーデンボロの獣と同じ特徴を示していた。翌日、大型の野犬が殺された。州の犬監視官はこの野犬が犯人だとしたが、農場に犬の足跡はなく、両者を結びつける証拠もなかった。
数々の目撃情報から犯人はオオヤマネコの一種であるピューマが有力視されているが、決め手となる証拠は見つかっておらず、未確認生物研究家は否定的だ。
一連の騒動で一躍有名になったブラーデンボロでは毎年、獣祭りを催している。そして獣を「ボブ」と呼んで町のマスコットにしている。
2007年、ノースカロライナ州北部のボリヴァ、グリーンズボロ、レキシントン周辺で60頭のヤギが殺される事件が起った。いずれも頭が砕かれ、血が抜き取られていた。さらに無残な方法で殺されたヤギや豚、犬の死骸が見つかり、ブラーデンボロの獣が戻ってきたと騒ぎになった。
2008年、ケーブルテレビ局のヒストリー・チェンネルがこの新たな事件を検証し、ピューマの仕業と結論付けた。しかし、アメリカでは害獣として駆除されたため1970年代までにほぼ絶滅し、フロリダ南部の湿地帯でわずかに生息するのみとなっており、この結論には疑問が呈されている。
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