テティス湖の怪物

テティス湖の怪物

"カナダのブリティッシュ・コロンビア州の州都ヴィクトリア郊外にあるテティス湖で目撃された人型爬虫類の未確認生物である。
身体は銀色のウロコで覆われ、頭頂部にある鋭いヒレのようなトサカで攻撃する。姿が似ているため、アメリカのモンスター映画『大アマゾンの半魚人』のイメージで語られている。
テティス湖は1958年にカナダで最初の自然保護区に指定された地域にあり、道路や遊歩道が整備され旅行者が訪れるようになった。1972年9月19日、地元の少年二人が湖にあるレクレーションセンター近くの岸で遊んでいたら、突然水中から怪物が現れた。あわてた二人を、怪物が追いかけてきたので車に乗って逃げたが、一人の少年は腕に痛みを感じたという。少年たちが警察に駆け込んで事件を報告したところ、一人は腕に裂傷を負っていた。彼は怪物のトサカで切られたと主張した。
警察は少年たちの話ぶりが真剣で、嘘をついているようには見えなかったため付近を捜索したが何も見つけられなかった。警察の発表によると、怪物は手足に水かきのある三本の指を持ち、身長は1.5m。大きな耳があり、顔は人間によく似ていたが口は魚のようだった。
この事件は9月22日の地元紙に報道された。その翌日、最初の事件があった場所と反対の岸で、別の少年二人が再びこの怪物を目撃した。この時は幸いに襲われず怪物は水面から顔をのぞかせただけですぐに姿を消した。少年たちが証言した怪物の特徴は前回と同じだった。
最初の目撃情報が報道されてから4日目の9月26日、ペットにしていた南アメリカ原産のペグートカゲが前年に居なくなっていたという飼い主のコメントを掲載し、怪物は少年たちがこのトカゲを見間違えたと報道した。
ペグートカゲは成長すると全長120cmの大きさになるものの、四足で身体には縞模様があり、二足歩行で銀色のウロコを持つと報告された怪物とは特徴が一致しないため警察はトカゲ説を否定した。
カナダの作家・イラストレーターで科学的懐疑主義者のダニエル・レクストンは、2009年に自分が編集するオンラインブック・シリーズでテティス湖の怪物を取り上げた。その中で南アフリカに生息するペグートカゲはカナダの湖では生き延びられないと主張し、トカゲ説を否定した。さらにレクストンは2回目の目撃者の一人を探し出すことに成功した。目撃者の元少年はレクストンに、注目を集めるために嘘をついたと告白した。
これにより、2度目の目撃は新聞報道を受けたでっちあげだったことが証明された。怪物の特徴が一致したことも説明がつく。
しかし、最初の目撃者はまじめな少年たちとして知られており、実際に一人が負傷している。この件については解明されていない。
現在では2度目の目撃が嘘とされたため、テティス湖の怪物は作り話かペグートカゲという説が有力になっている。
研究家によるとテティス湖の怪物と似た半魚人タイプの未確認生物は、アメリカ大陸の北西太平洋沿岸の湖や川に広くその存在が知られており、原住民の伝説も多い。たとえば、ブリティッシュ・コロンビア州の太平洋沖にあるハイダ・ブワイ群島やアメリカ北西部のピュージェット湾の原住民の伝説にも半魚人の怪物が語り伝えられている。

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