ルーマニアの獣人

ルーマニアの獣人

" ルーマニアの獣人は2008年2月、ルーマニアで目撃された個体が嚆矢となる。

 UMA(未確認生物)に於けるいわゆる「獣人」類についての目撃情報は、
・体長2~5m前後の報告が多い
・全身が濃く長い体毛に覆われている
・直立二足歩行
 などが多くに共通する点である。

 この獣人はルーマニア・ヴァレンシア山中で目撃されており、その写真はかなり鮮明。
 雪景色の中、茶褐色の体毛をして倒木らしき木を引きずり、撮影者の方に頭部を向けている様子が確認できる。
 また同年同月、同じくルーマニアのモルダピア地方、ブランチャでも特徴がよく似た獣人が撮影されている。
 こちらは傾斜の激しい崖を登攀している最中らしく、横の角度から伺えるその容貌には高い鼻梁、毛並からのぞく耳、などが確認できる点だ。その観測地の近さから同種ではないかと推測されているが、以降詳細な目撃情報は上がっておらず、このUMAはその特徴をあらわす名前をもたず『ルーマニアの獣人』と呼称されるにとどまっている。

 なお、かれらが目撃された土地――ルーマニアは東ヨーロッパに位置し、南西にセルビア、北西にハンガリー、北にウクライナ、北東にモルドバ、南にブルガリアと国境を接する国である。ヘロドトス(紀元前480年頃~紀元前420年頃)の時代にはそこには、「ゲダイ」と呼ばれるトラキア系民族が住んでいた。

「彼らは自分たちが死滅するとは考えず、死亡した者は神霊サルモクシスのもとへいくと信じている。彼らの中には同じ神をゲベレイジスの名で呼ぶ者もある。彼らは5年ごとにくじを引き、サルモクシスへの使者を決める。使者にはその時々の願い事を言伝てたうえで、別の者たちが彼の両手両足を持ち、三本の槍を構えている者たちに向かって彼を放り投げる。その時、使者に選ばれた者が槍に刺さって死ねば、神に好意を持ってもらったと考え、逆に死ななければ、その者が悪人であるとして罪を問い、また別の者を選んで同じことをする。」
(ヘロドトス『歴史』)

 また、ストラボン(紀元前63年頃~23年頃)の記録にはこうある。

「伝承によると、ゲタイ族出身で、その名をザモルクシスという人は、ピュタゴラスの奴僕であったが、主人から天文についての学問をいくらか学び、同時にエジプトにまで遍歴の足を伸ばして、かの地の人々からも様々な知識を学んだ。その後、故郷の地へ帰ると、(天体が示す)何かの現象を予兆として予言し、指導者たちや部族のみんなの尊敬を受けた。そして、ついには王のところに向かい、自分は神々が知らせる事柄を人々に伝えるにたる人間だからという理由で、自分を王の統治に参加させるよう説いた。
はじめ、部族の人々の間で、とりわけ大事に祀っている神の祭司に任せられたが、後になると、(当人が)「神」の称号を受け、洞窟のようになって他の人々には足を踏み入れることを許されない場所に居を構え、そこで日を送った。その間、王と自分の世話をする人々以外、外界の人々とはめったに会うことがなかったし、人々は王が神々の助言に従って布告を出しているからというので、以前にもはるかにまして当の王の言葉に気をつけるから、王もそれを見て祭司に協力していた。

当のこの習慣は当代にまで続いて、王に顧問として仕えているのに族民の間では「神」という呼び名を持つ役割の人物が終始存在しているのが見られる。」
(『地理書』ストラボン)

 ここで『洞窟』と記されているように、ルーマニアはその国土の30%以上を占める山岳地帯に、12,000以上もの鍾乳洞が走る土地でもある。洞窟に住まう「神」の称号を受けた人、そしてゲタイの人々が信じた「神霊による不死」は、その正体に「古代原人の生き残り」説が多く提唱される獣人の性質と、奇妙な符号を持っている。
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