トミノの地獄

『トミノの地獄』は、大正から昭和にかけて活躍した童謡や流行歌の作家として知られる、詩人の西条八十(やそ)が、26歳の時(1918年)に出版した処女詩集『砂金』に収録されている作品で、トミノという少年が地獄を旅するという内容の、幻想的かつ不気味な13行の詩である。

黙読なら問題無いが、声に出して読むと死ぬ、もしくはとんでもない凶事が起こると言われている。

この話の出所は、学者の四方田犬彦が2004年に出版した『心は転がる石のように』。
このおどろおどろしくも美しい、残酷ながらも妖しい魅力を放つ詩が、オカルトサイトなどで「音読すると死ぬ文章」として紹介された為、近年ネット上を中心として囁かれる様になり、いつのまにか派生した噂まで出始めている。

有名な劇作家である寺山修司が「トミノの地獄」を音読してしばらくして亡くなったという噂から、声に出して読むと呪われるという都市伝説が生まれた。

↓に『トミノの地獄』を記載しております。この詩を読む場合、自己責任でどうぞ。

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姉は血を吐く、妹は火吐く、可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。

ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。

鞭で叩くはトミノの姉か、鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。

叩けや叩けやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち。

暗い地獄へ案内をたのむ、金の羊に、鶯に。

皮の嚢(ふくろ)にゃいくらほど入れよ、無間地獄の旅支度。

春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、くらい地獄谷七曲り。

籠にや鶯、車にゃ羊、可愛いトミノの眼にや涙。

啼けよ、鶯、林の雨に妹恋しと声かぎり。

啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、狐牡丹の花がさく。

地獄七山七谿めぐる、可愛いトミノのひとり旅。

地獄ござらばもて来てたもれ、針の御山の留針(とめばり)を。

赤い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに。

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