65年前、フィリピン・マニラで女性が透明な怪物に襲われるという事件が発生した。事件報告書にも記録の残る実際の事件である。1951年5月、警官がパトロールをしていると若い女性が助けを求めてきた。彼女の名はクラリータ、”誰かが私に噛み付いてくる”というのだ。警官は彼女に犯人の特徴を聞いたのだが、男か女かも分からないという。警官は、ただのイタズラかと思った。しかし、8箇所実際に噛まれたような傷がある。また、彼女の必死な様子から一応、警察署で話を聞こうという事になった。警察署に着くやいなや女性は”黒い何かが私に噛みつこうとしている”と叫んだ。すると、腕や肩に歯型が現れ血が滲み出した。唾液も付着していたという。目の前で一部始終を見ていた警官は上司に報告し、警察署で保護という形になった。翌朝、またしても”襲われる”と声を上げるクラリータ。宿直の警官2名はクラリータを守るため彼女の両側についたのだがあざ笑うかのように腕や首にかみ傷がつき始めた。警官は見えない何かを追い払うように手を振ったが手応えは全く無い.この話を聞いたマニラ市長まで出張る事態となった。そして、市長の目の前でも”黒い何か”に襲われたクラリータは気を失い、それ以降襲われることはなかった。現在でも、”黒い何かの正体”や”かみ傷がついた理由”は判明していない。しかし、マニラ警察署の特殊事件簿にNo.108号に記録が残る実際の事件なのである.