ずいずいずっころばしの真実

ずいずいずっころばし ごまみそずい
茶壺に追われて とっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ
俵のねずみが 米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう
おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ
井戸のまわりで、お茶碗欠いたのだぁれ
この歌は、殿様に仕えていた小僧が茶壺を割ってしまうという唄で、
小僧は結局、井戸に身投げをするというエンディングで終わります。

その証拠に、井戸の周りにお茶碗の破片が散らばっているのが歌詞から伺えます。
織田信長は本能寺の変で明智光秀に自害させられたワケですが、
これは実際、ただの俗説に過ぎず、
本来は明智光秀の意思で殺害したわけではなかったのではないか?というのが有力な説です。
では、誰が殺害したのか。
この歌詞の意味を紐解くと、ある人物に辿り着きます。

信長が本能寺に訪れた理由は、茶壺の名品を見たかったから。
俵のねずみ=萩鼠のあだ名で呼ばれていた人物が黒幕である。
つまり、豊臣秀吉であるという説が有力です。
秀吉は茶壺の名品が本能寺にあると告げ、本能寺に信長を誘き寄せます。
家臣を信じて本能寺に向かい、寝込みを襲われるわけですが、
そこで信長は気づきます。
首謀者は秀吉である、と。
行きっこなしよ=逃げられない。
では自害するしか・・・。

この歌詞を歌に乗せて歌い、揶揄していたのが、
この”ずいずいずっころばし”だったのです。