ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの作品である。
本作品は、ムーミントロールという妖精の一家の生活を描いた物語であるが、実は裏の設定があるという都市伝説がある。

ムーミンの世界とは、核戦争で人類が地上から姿を消した後の世界を描いたものであり、ムーミン谷は地上で唯一放射能汚染を免れた場所だとされる。
ムーミン一族とは、放射線の影響で突然変異したカバのミュータントである。
また、作中に出てくるミイという女の子は戦争で両親を殺され、そのショックで年を取らなくなってしまった。

さらに、唯一の人間であるスナフキンは人類最後の生き残りで退役軍人である。
人類が犯した過ちの結末を見届ける宿命を背負っている。
劇中のスナフキンが世捨て人のような雰囲気を漂わせているのは、その宿命の故である。

物語の終盤に、ムーミン谷に冬が訪れてムーミンたちが冬眠するというストーリーがある。
あれは核戦争後に訪れるという、核の冬を表現しており終わり行く世界を暗示している。

また、ムーミンが世に出たのは1945年。
この年は、広島、長崎に原爆が落とされた年である。
作者はこの出来事によって核の世界を心配し、ムーミンを作ったのかもしれない。