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インシディアス 潜んでいるものが怖い

映画のタイトルと宣伝を見ただけで、「これは本当に怖そう!!」と思って観た作品でした。

映画のあらすじは、ある家族が新居に引越してきます。その日から、不可思議な現象が起こり始めます。その一家の小学生の男の子が、あるきっかけで昏睡状態に陥ります。一家はその家に何か恐ろしい原因があると思い、その家を出ます。しかし、その家族の怪奇現象はおさまらず、霊能力者や牧師に依頼しても事態は悪化していくいっぽうでした。

最初は観ている私も、新居に悪霊がいてそのせいかと思っていましたが、実は、この家族の父親と子どもの、ある特異体質が原因でした。
こういう特異体質の人って現実にもいそうです。また、この映画の恐怖の原因にもなっている、その特異体質ゆえの陥りやすい危険なことも、なんだか本当にあり得そうなことで、考えるとゾッとします。

映画の中でゾゾ~っとするのは、霊能力者の女性が家族や家を見て悪魔のような忌まわしき存在を霊視するところや、その忌まわしき存在が登場人物の背後に一瞬映りこんだりしてくるところです。人によっては「それ」が、面白い風貌に見えるかもしれませんが。

そして、何より一番背筋が凍ったのは、映画のラストです。男の子の魂を捕えていた悪魔のようなものの他に、実は、ある登場人物の一人に、ずーっと昔から潜んでいて、とり憑く隙をうかがっていた別の忌まわしきものの存在が明らかになるところです。
その存在が、一番怖いです。