もともとホラー映画なんて観ないジャンルの映画なのに、友人にだまされて一緒に観させられた映画。ほんっっとに怖かった。洋画なら怖くても、「これは遠い外国での話。私には全く関係ないところで起こったこと」と、自分からは切り離して考えればまあいいとして、これは正真正銘日本の話。ものすごく近くというか、押し入れの中で女の子が恐怖で凍り付いた表情で死んでいるところなんて、自分のうちの押し入れかと錯覚してしまうほど、身近に感じて恐ろしくてたまりませんでした。せめてもの慰めは、有名な俳優さんたちがいることで、「これは演技なんだ、映画っていう作り物」と言い聞かせることでしたが、私には内容が怖すぎてあまり慰めにもならないほどでした。何がそんなに怖いかって、科学では理解しがたい、怨念とか死んだ人が現世に何らかの力を及ぼしていることとか、そういうことが生きている人間を死に至らすことができる、という強いパワーでしょうか。呪いのビデオと称される映像も、一つ一つが初めて見る感じで怖くて怖くて。サダコが髪の毛を梳きながら鏡越しにこっちを見たり、ずらりと並んだ文字が不安定に動き出したりっていうのが私の恐怖心をあおりました。井戸というキーワードも、昔話でも恐怖を感じさせるものではありますが、そこから人が這いずり出てくるなんて誰が想像するでしょう。そして、それがテレビの枠からはみ出してこちらに向かってくるなんて!!最後の恐怖のインパクトは強烈なものがあります。主要人部が殺されてしまい、前々ハッピーエンドではないところも、救われない恐ろしさをいつまでも心にひきずる効果をもたらしていると思います。
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