ニコール・キッドマン主演、日本初公開は2002年の映画です。
今だにレンタルショップでは結構オススメされていることの多い作品ですが、サスペンスやらスリラーやらホラーやら、お店によって分類がまちまちです。
それも無理はないでしょう。
全体を覆うトーンがボンヤリとしていて閉鎖的で、息苦しいだけが特徴の映画です。
特にめちゃくちゃ怖いシーンもグロいシーンもありません。
大きな屋敷に病気の子ども2人と母親が「何か」に怯えながら暮らしている様子を見せられるには、この映画の尺はあまりに長いです。
はっきり言って退屈です。
子どもたちは日光を浴びることができない病気だという設定も、屋敷を薄暗く保ち、全体のトーンを落とすためだけの舞台装置です。
わたしがこの映画を借りてきたお店では一応「驚愕のラスト!」なるアオリがついていたのですが、それすらも当時高校生だったわたしでも容易に看破できるようなお粗末なシロモノでした。
後半はあまりの退屈さに、「なんだか謎めいていて気味が悪くて不安...という雰囲気はホラーにおいて重要なものですが、それをキッチリ説明してしまうところが洋物だなあ...。謎なら謎のまま残してモヤモヤさせた方がいいのに」と達観しつつ見ていました。
唯一の見所はニコール・キッドマンの美しさでしょうか。
彼女を映すときだけはカメラのピントがあっているので、その美貌をくっきり拝むことができます。
残念ながら面白い映画とは言えません。
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