原作を読んだのはもう10年以上前だから詳細は余り覚えていないが、物凄く怖かったのはよく覚えてる。
小説でここまで魅せる作品は中々ないのでは、という思いは未だに変わらず。興味が沸いてレンタル。
まあなんだか。空振りっぷりが酷い。
監督は恐らく原作とは違った要素を映像作品として加えることで、原作にない魅力を出したかったのだろうけど、如何せん力不足が目立つのみでした。
まず、原作に比べてコミカル過ぎる。
随所に笑いのポイントを挟もうとしているのだが、悉く失敗しており見ている方は不快になる。
やめときゃいいのにやってしまうもんだから見ていて痛々しい。
]そのコミカルさのおかげで作品全体が軽くなってしまい、ホラー映画としての独自の重さや、息苦しさが全くない。
音楽も軽さに拍車をかけており、コレジャナイ感が倍増。ついでに言うとFAX音のSEも不要。
一番のポイントとなる家に侵入すシーンは、原作は思わず本を閉じたくなる緊張感だったけど、こちらはサラリと流れてしまった。(惜しかったんだけどね)
ここにもっと力を入れなきゃどうする!と突っ込んでしまった。
大竹しのぶの鬼気迫る演技、なんて煽り文句もあったけど、こちらもそれ程でもなく。あの無表情で感情のタガが外れたかのような口調は良かったけど見せ方?が全然なってないので台無し。狂気を感じるというよりは、なんか頭の悪い人にしか見えなかった。
後、最後の消火器は伏線が見え見え過ぎて萎えました。
とこんな感じで辛くなるような部分が随所に。
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