エルム街の悪夢 面白かったです

結果としては、単純に面白かったです。
一応は夢の中に出てくる男の理由は成されているけれど、なぜ夢が現実になって死んでしまうのかという点は「怨念の強さ」という曖昧な理由でしかなくて、これくらいの未消化がホラーとしては好きです。
映像も綺麗で、夢の世界と現実の世界がオーバーラップして重なるようなシーンがいくつかあるのですが、そのどれもが上手くギャップを演出していて見事でした。
夢の世界のダークな世界観も嫌いじゃありません。
明確に主人公という人物はいるのだけど、結構途中までは5人が順々に主役になっていくという感じでしばらくメインの視点として描かれていた人が死んで次の人が主役に・・・という進み方だったので、次は誰?というハラハラ感が心地よかったです。
5人みんながみんな、幼稚園時代のことを忘れてるのだけど、そこまで忘れるものかしら。しかも彼らはまだ高校生なわけだし、そこまで昔な話ではないから、多少なりとも覚えていて良い気がします。
都合よく忘れていたのが、逆に奇妙でした。
結局、敵となるフレディは救いようのない最低な男なわけですが、オリジナル版ではそこそこ可哀そうな理由があるらしいです。
また、シリーズによってはコミカルだという意見も観たのだけど、今回のオリジナルしか観ていない私にはコミカルなフレディが全く想像付きません(苦笑)。
がっつりホラーの悪役を演じきってくれていました。
ただなぜ今更夢に出てきたの?というのはあるけれど。
あとなぜ親ではなく子どもたちを狙う?という疑問とかね。
そういう細かいツッコミを入れちゃいけないのが、こういう映画のお決まりです。