ご存知ダリオ・アルジェント監督の名作ホラー。アルジェント監督の書き出す作品は美しい。色彩素敵です。音、音楽のチョイスも素敵です。
サスペリアは特に! 過去にビデオで鑑賞した時に最も印象に残ったのは、やはり原色基調のどぎつい色彩。しかし今回は爆音上映ってことで、音響効果についても新たな発見を多数見出せるようになってた気がします。オープニングの豪雨の音に始まり、殺されるおにゃのこの悲鳴、対比しての息遣いや足音などの細やかな音、そして何と言ってもゴブリンの演奏が爆音で鼓膜に襲いかかってくるのです。もうテンション上がらないわけがありません。
しかし改めて観ると物語はどうしようもなく破綻してるよねw
だいぶ記憶も風化してたのですが、くだんのバレエ学校もなんか昭和のラブホテルのようなペインティングで、できればあんまり入学したくありません。学校の中で主人公はワイン飲まされてるわタバコぷかぷか吹かしてるわで、校風もかなりフリーダム。ちょっと主人公のスージー(ジェシカ・ハーパー)は劇中では20歳過ぎに見えないしな。当時既にアラサーだったようです。
女性を徹底的にいたぶる残酷描写はやはりアルジェント監督の真骨頂。序盤の虐殺シーンからもう観る人を思い切り嫌な気持ちにさせてくれるのは流石。やはり制作側のリビドーがダイレクトに観客に伝わってくる映画はいいねぇw 鮮烈なインパクトを観る者に与えてくれた大名作だと思います。
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