the EYE 出てくる幽霊は結構いい。

評判が非常に良かったので期待していたのだが、まあまあ。期待しすぎたか。
暗闇の世界に生きていた主人公が光を取り戻し、新たな世界へ必死に順応しようとする。が、彼女は常人には見えないものまで見えてしまうことに気付き、苦悩する…。
見えることの苦しみ…。霊的なことに限らなければ、誰にでもあるであろう。
前半は意外とゾクゾクきて、オカルト作品として楽しめた。国が近いだけに、ツボが似ているのかな?それと電車内で写真を見るシーンは面白かった。
そりゃそうだと変に感心。
後半は舞台をタイに移すが、その必要性に疑問が残る。別に全部香港内の話でも問題はなかったと思う。なんか嫌な部分を外国に押し付けたように映った(タイで実際に起きた事件が基になってるからなのか…?)。
更にブツブツと切れる編集。香港モノには多くアクションやコメディなら良いがストーリーで魅せるこの手の作品では、変に一息ついてしまって入り込みが浅くなってしまう。
1番の問題はラスト。やたら綺麗な言葉で爽やかに終わらせたけど、無理矢理すぎやしないかぁ?元々強い彼女で、ああいう経験をして更に強くなったにしても、はたして本当にあの結論に辿り着くのだろうか…。
で、トムがリメイク権を獲得したようだが、それほどの作品とは思えない。出てくる幽霊は結構いいんだ。
きちんと古典的な恐怖のツボを押さえている。 個人的にはエレベーターのおじいさんの幽霊のシーンがこわかった。