キャリー 哀しいホラーです。

物凄く久しぶりに見たホラー映画。
原作はスティーブン・キング。
すごくおもしろかった。
が、純粋に「怖さ」という尺度だけで見たら、少し物足りないかも。
1976年の作品だけあって、21世紀を生きる人間から見たらシュールな場面やシチュエーションがあったり(とくにアメリカの高校生の校外の描写とか)、映像とか演出とかがいい感じに古臭かったのが逆におもしろかった。
恋愛・性・いじめ・宗教・超能力・家族などなどと、作品にいろんな要素が詰まっていて、一番伝えたいものが何かよくわからなかった。伝えたいものが全くないのかもしれないし、全部なのかもしれないが…
しかし、文字通り度肝を抜かれるラストを通り越し、見終わったあとの爽快感はかなりのものだった。
恐怖を誘うようなポイントは数える程にしかなかったが、数える程にしか無かったからこそ、一回の破壊力は抜群で、見るに堪えず顔が歪んだり目を反らそうとしてしまったり、心臓が止まりそうになったりした。
そういう意味ではすごくメリハリがついていた映画だったと思う。
とにかく主役の演技力が半端なかった。
BGMもシンプルな感じで良かった。
トミーのイケメンっぷりに嫉妬した。
スティーブン・キング原作の他のホラー作品も是非鑑賞してみたいと思った。
複数人で鑑賞すると盛り上がること間違いなし!! 怖いというよりも、このキャリーがとっても可哀相で切ない。
哀しいホラーです。