子供の頃、よく「ここに閉じ込められたらどうしよう」などと妙な妄想をしたりしますが、映画「フローズン」はその“まさか”が現実になったことから始まる悲劇のホラー。
場所はスキー場、想定はリフトが途中で止まったら、あなたならどうしますか?
2010年公開の映画にしてはツッコミどころ満載で、少なくとも雪国育ちの雪ん子たちは怒らないでほしいです。
日が暮れて、そろそろスキーの時間が終わり近づいているのにも関わらず、おバカな3人組は「あと1回!」とリフトに乗り込みますが、係員の手違いでリフトを止められてしまいます。
再開は1週間後、リフトの上では助けを呼べず、携帯も持っていない為に3人は宙吊りのリフトの上で次の策を練ります。
リフトから降りるか、いやどうやって降りるんだ、なんとかしなきゃ、でもどうやって……?
ホラー映画に必要なものは、恐怖に対抗する方法とその決断です。
3人組は誰がどう対抗策を考え、どう決断するのかが脱出のカギになります。
日本人は念には念を入れという民族性のため、こんな極限に陥る前に何とかできるだろうとツッコミたくなるのですが、実はこの映画は実際の出来事をベースに制作された映画なので、ある程度脚色されているとはいえ、元ネタとしては事実なのです。
ちょっとグロテスクなシーンもありますが、短編映画風味なのでそのつもりで観れば楽しいです。
ちなみに、同様の実際の出来事をベースにした映画としては、「オープン・ウォーター」「ブラック・ウォーター」などがあります。
鑑賞の際は、ああすればいいのに、こうすればいいのに、とツッコミながら観ることをおすすめします。
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