誰もが知るジェイソンシリーズの第一作です。お面を被り、チェーンソーを持っているイメージが強いジェイソンですが、この第一作では殺人鬼としての姿は見れないことに驚きました。最初から意外とアダルトな場面がとても多くて、見ていて恥ずかしくなるくらいですが、それも意味がある描写だったのかと分かってきます!とにかく誰がどうやって殺人に及んでいるのか見ている間は良く分からなくて謎でしたが、第一作の時点ではそもそも残虐な殺人はジェイソンの仕業ではまだない事にビックリしました。
犯人が誰なのか、動機は何なのか・・・分かった瞬間はゾッとしますけれど、理由も女性であれば理解できるものですので、ちょっと複雑な心境になります。ジェイソンでこんな切ない気分になるとは、見る前に全く予想がつきませんでした。
そして殺人シーンがありそうな前は、変化があったり被害者が一人になるタイミングに急になるので、「残虐なシーンが次に来るのかな」と構えることが出来ますけれど、「えっ?」と思うような唐突な方法ですので笑えます。その表現もこの時代ならではの手作り感なので、エグいですが終始面白いです。犯人の首が飛ぶシーンは明らかにマネキンかな、と思われる状態のものが飛びますが、スローで編集されていてちょっと怖いです。
やっと助かった、と思いきや・・・のラストは本当にびっくりしますが、ここでやっとジェイソンに会えます。静と動の切り替えを上手く使っているなと感じました。
全体的に音質が悪いですが、音楽や効果音による恐怖を感じます。吐息のような音が随所に表れて、耳に残りました。
古い映画ですので懐かしさを楽しめますが、懐かしすぎてどんな恐怖の演出がやってくるのかも想像がつかないことが怖かったりもします。
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