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リング ジャパニーズホラーの流れを変えた作品

この作品は、角川ホラー文庫で最初に読んだ時に、心から衝撃を受けた作品でした。それから数年して一度テレビのドラマスペシャルになり、 そして次がこの映画でした。今では様々なメディアで貞子が一人歩きしていますが、その原点に当たる作品です。
『そのビデオを見た人間は、一週間後に死ぬ』ある日突然社会に出てきた一本のビデオテープの話とともに、それが現実のものになるという、このジリジリとした設定が、見ていて恐怖心を煽ります。なぜそんなビデオが存在するのかという大きな謎とともに、無情にも確実に訪れるタイムリミットの中で、主人公と周りの大切な人間たちまでもがその罠の中にとらわれてしまいます。そして全ての謎が解けていき、物語は衝撃のラストを迎えるわけです。
ホラーとしての怖さは勿論のこと、作品が作られたその頃にはまだ珍しかった、ビデオというデジタル要素も取り入れて、タイムリミットを曖昧なものではなくすることで、作品を見ている人間に、本当にそんなビデオが存在するのではないかと思わせる位の怖さを作り出しています。そして、ホラー映画によくありがちな、強引な恐怖の理由も、それなりに筋が通っていて、納得できてしまいます。
作品としては多少古いものですが、現代のホラーの先駆けとなったもので、ハリウッドでもリメイクされ、日本のホラーの流れを変えた一本だと思いますので、貞子ファンはもとより、ホラーが大好きな方は、確実に押さえておきたい作品です。