見ていて、怖いし、とても悲しいホラーでした。育児ノイローゼになってしまった母親が、父親の不在時に、実の子供達を惨殺して行く映画で、育児ノイローゼの深刻な問題が大げさなのか現実あることなのかもしれないと思わせる映画でした。このような感じで、男性が育児を女性に任せきりなことが現実あるのですから、見ていて真剣に怖かったです。無垢な赤ちゃんから、幼い妹や弟を目の前で惨殺され、必死で逃げる長男の姿が、本当にかわいそうでした。妹がお風呂で母親に溺死させられそうになっていた時も、弟が滅多指しにされている時も、「ママ、お願い、やめて!」と叫ぶ長男の言葉が怖いというより、切ない感じさえしました。完全に正気を失っている母親に、必死で訴えかける長男でしたが、もとに戻らないとわかっての反撃、でもそれは身を守る為の反撃で、実話なら、この後の長男のトラウマは凄まじいものになるでしょう。実の母親と死闘の戦いをしたのですから。
母親がおかしいことも気付いていて、密かなSOSを父親に出していたのに、仕事があるということで後回しにされて、しかもラストシーンでの父親の言葉が、本当に信じられませんでした。この長男の気持ちになったら、そんなこと馬鹿げていると本気で思います。アホなの?と思わず画面に向かって言ってしまいました。どう見ても精神を病んでいる母親から100%子供を守ってあげれる父親だとは思えませんでした。この映画の最終的な怖い人はもしかしたら父親の考えなしな行動かもしれません。
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