フレディvsジェイソン 亜流

そういえば以前「13日の金曜日」シリーズで超能力少女vs.ジェイソンっていうのがあったけどそれの亜流ね。
今回は怪物同士を戦わせるっていうスタイル。
でもお話の展開からいうと、忘れ去られそうになってテンパったフレディがジェイソンを利用して、再び殺人鬼に返り咲く策を練る、というフレディ主導型。
フレディ、なかなか表情豊かで喜怒哀楽がはっきりしてて可愛いです(笑)
いつも怒ってばかりに見えるジェイソンに比べたらわかりやすいキャラと言えるかも。
せっかく眠りについていたのに母親の幻影まで使って無理やり蘇らせられたジェイソンは本能の趣くままに大暴れしてしまうんだけど(まあ、当然の成り行きですよね)自分の獲物まで横取りされて怒り狂ったフレディとの間で戦いが始まるんですな。
そこに巻き込まれるのが男女数人の若者。
ご多分に漏れず、色っぽいシーンも出てきます。
これってやっぱり「サービスカット」ってことなのかしら(笑)
でもせっかく色っぽいシーンで興奮しても、すぐに血まみれなシーンが待ってて水差されると思うんだけどな。
問題のジェイソンとフレディの戦いですが。グロいとかバイオレンスとか言う前に、ものすごくアニメチックで大袈裟でコメディタッチ。
色んな仕掛けを駆使して思いつく限り遊んでます。
お話には突っ込みどころも満載です。
なんでゾンビのような殺人鬼ジェイソンに精神安定剤が効くの?とか
殺しても殺しても死なないはずの両者が結構あっけなく事切れるのはなぜ?とか(やっぱりね、みたいなエンディングにはなりますが)夢の中でしか活動しないはずのフレディがなんで現実世界に出てくるのか?とか(エルム街の悪夢はいまだひとつも見た事ないのではっきりしたことは言えないけど)
でも、このむちゃくちゃな話の前では全部どうでもいいことなのかもしれない(笑)
フレディは火が怖くて、ジェイソンは水が怖い。
これもなかなか面白い対比だし。
どうせならもう心ゆくまでふたりで戦っておいてほしいものですな。
どちらも不死身だし、キリがないし、エンドレスな戦いになること必至ですが。