ファイナルデスティネーション 死のピタゴラ

パリへの修学旅行へ行く高校生のアレックス(デヴォン・サワ)。ところが出発前に、目的地に向かう飛行機が墜落して全員死ぬ、というおそるべき夢を彼は観てしまう。その夢が気になったアレックスは友人6人を巻き添えにして、その飛行機に乗ることを免れます。そしたらこの飛行機がホントに墜落!乗客全員死亡の大惨事!とりあえずアレックスら7人助かってよかったね。

…と思ったら、彼らにも何の因果か不審な事故死が次々と訪れます。死ぬはずだったのに助かったのが神様も気に入らんのか。

やがてその死にも法則があることに気付いたアレックス達。彼らは必死で「死の運命」から逃れようとするのですが…

よくあるホラー映画のようにサイコ殺人鬼やらエイリアンやらモンスターやら、といった明確な敵の姿が見えない分、訪れる死が更に理不尽で恐怖感を煽るのはとても面白いですね。

しかしこの生き残った彼らにも襲いくる死の描写、これが何とも不条理な偶然が重なり過ぎなのが笑えます。ほとんど「ピタゴラスイッチ」の世界。おそらくこの「死のピタゴラ」が、この作品の人気の一つの大きな要因になってるんじゃないかな〜と。

でも、これ助かった人もその後ずっと死の影に怯えて生きていかなきゃならんとか、かなりきっついな。間違いなくヒキるな。でも自宅に居ても安全ではないのか。もうどうしろと。

キャスティングはちょっと知らない人が多いのですが。気になるのはヒロイン:クレア役のアリ・ラーターの顔が四角過ぎるところか。スタイルはなかなか良いんですけどね。