デイ・オブ・ザ・デッド CGの血糊はイマイチノれない

ジョージ・A・ロメロの『死霊のえじき(Day of the Dead)』のリメイク。

米軍が極秘裏に開発してた細菌兵器が漏れちゃったせいで、ゾンビウイルスのパンデミックが起こったわけなんですが。今回のゾンビは空気感染だし相変わらず全力疾走だし、なんとゴキブリのように天井もカサカサと這い回ります。足食われた上官のゾンビもヒョイヒョイと追いかけてくるし。二階、三階くらいなら平気で窓ガラス突き破って飛んでくるし。なんと車の運転もするし銃も撃ってくる。全く勝てる気がしないですよ。

映画はこのハイパーなゾンビ達から如何に生き延びるか、というサバイバル・アクションに重点が置かれてます。

オリジナル版でおそらくロメロ監督が一番描きたかったのは、ゾンビと人間は意思疎通できるのか?という点だったと思ってます。設定は違いますが、本作においてもちゃんとそこは描いてあるのが嬉しい。今回は主人公サラと部下であったバドとの関係。ベジタリアンのゾンビは人肉食べないらしいですよ。これは面白い新説。サラに上官以上の感情を抱いていたせいもあるのかな。ラストのサラの大ピンチを救ってくれるのもこのゾンビのバド君なんだよね。悲しいことに首ねじ切られてましたが。でもこのサラとバドの繋がりは面白いと思いました。

映像は流石に進化してますが、やはりCGの血糊はイマイチノれないんだよなぁ。やはりトム・サヴィーニでないとダメか。ゲーム感覚じゃなくて映画を観たいんだよな。これは近年のVFXホラー全般に言えることなのかもしれんが。