モーテル2 惨劇はどうして始まったのか

これがレンタル店の棚に並んでいるのを見つけた時、『この作品に続編があるんかい!』『いったい、いつ公開されたんだよ!』って驚きましたねぇ。

期待はしていませんでしたが、思わずノリで借りてきちゃいました。

『スナッフ・フィルム』を撮影する趣味を持った支配人が経営するモーテルに運悪く泊まってしまった夫婦の恐怖を描いた…そう、あのサスペンス・スリラー『モーテル』の続編ですよ。

前作から約2年半前…回収された200本以上の「スナッフ・フィルム」に映っていた、最初の犠牲者達の身に降りかかった恐怖が描かれた作品です。

なぜ、あの場所でスナッフビデオが撮影されるようになったのか、惨劇はどうして始まったのか…ってのを掘り下げていく、といった構成になっています。

今回は2人のモーテルの支配人たちが、宿泊客の部屋を盗撮しポルノビデオを撮影・販売しているところからストーリーは始まります。

その部屋で殺人が行われ、支配人はその殺人鬼を取り押さえたものの、盗撮していたことがばれるのを恐れて警察に連絡することができないでいる…すると、殺人鬼はある提案をしてくる。『ポルノビデオなんかよりも、殺人ビデオのほうが需要があるだろう…』

そして、何も知らないカップルが部屋を借りにモーテルを訪れる。

前作とは違い予め殺人鬼の正体が分かっているので、被害者側だけではなく加害者側からの目線でのストーリーも描かれています。そのため作品の幅は広がったものの、緊迫感や恐怖感は半減してしまったように思いました。