携帯電話の着信が死の予告になるという、あの『着信アリ』のハリウッド・リメイク版です。
大まかなストーリーは『着信アリ』をベースにしてるんですが、細かい点をハショリすぎなんじゃ。(かなり重要な伏線になりそうな部分が、けっこう削られちゃってますねぇ…。
う〜ん、アメリカ的。
主人公が同じように虐待を受けてたトラウマを持つ。な〜んてことをフラッシュバックで入れ込んでたりしてる割には、全体を通してみると、そのバックボーンが効果的に使われてるって感じじゃなかったし…っていうかむしろ、あまり必要だったとは思えなかったしな。
ハリウッド映画は、「幼少期に虐待を受けてたトラウマを持つ」っていうパターンが好きですよねぇ。ん〜、この辺もアメリカ的。
毎回、毎回、アメリカの映画市場はアジア系ホラー映画のリメイク権を買い取っては、大失敗をしている訳ですが、この作品もまた然り…って感じです。
アジア系のホラーは、暗闇や沈黙によって作り出される鳥肌の立つような雰囲気がいいのに、あっちでは毎回、ど〜しても視覚的な恐怖やリアルを求めてしまいますねぇ…。
それに加えて、この作品では『ビクッ!?』とするシーンのなさに驚いちゃいました。出るぞ〜と思わせて、本当に出てきちゃうもんで、どうしても身構えちゃうんですよね。「予想外だ…」ってシーンが全くなかったな。
出来としては、あまりに物足りない…そう言わざるを得ない作品でしたね。控えめに言って。
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