ある情報屋が殺された。犯人は連続殺人犯ジグソウ。刑事エリックが現場に踏み込むとそこには「近くで見ろ」とのメッセージが。
現場に残された証拠を頼りにエリックは仲間たちと犯人ジグソウのアジトへと突入。彼はあっけなく逮捕された。
事件は落着と思われたがしかし、アジトのモニターには新しいゲームとその被害者たちの様子が映し出されていたのだ。そこには密室に閉じ込められた男女が8人、彼らは時間内にゲームに勝たなければ毒ガスにより死亡するという。
エリックはその男女の中に自分の息子、ダニエルを発見するのだった・・・!
前作の犯人、ジグソウはいきなり作品の冒頭で逮捕される。
しかしそれで彼の一種のオーラが損なわれることはなく、より得体の知れない魅力を出しているといってよい。
作品はゲームの参加者たちの苦悶と衝突、罠による無残な死、現状への恐怖による混乱を描きながら一方でエリックとジグソウの心理的な攻防も見せる。
誰が生き残るのか?生き残る術とはなにか?なぜ、自分たちが試される?
登場人物たちの疑心暗鬼と悲鳴と痛みが見るものの背筋を凍らせ、時に非常に嫌な共感を覚えさせる。
ちなみにエリックが不器用な息子思いの刑事だと思っていると後半彼への好感度はだだ下がりするだろう。
前作を視聴していた方がラストの演出に興奮できるのは間違いない。
残酷な罠のバリエーション、シナリオ、演出とホラーの続編として良作といってよい。
相変わらずDVDでの監督たちのコメンタリーが楽しい。
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