ムカデ人間 タイトルでは判断できない?見ごたえのあるホラー!

 しょうもない内容を想像させるタイトルですが、その想像を裏切ってくれる内容です。

 もちろん、いい意味で裏切ってくれます。

 シャム双生児(くっついて産まれてきた双子)の分離手術のドイツ人名医が、逆に人間を結合させてしまおうという危険な構想を持ち、それを実行してしまうという内容です。

 まさに、マッドサイエンティスト!

 「んな、アホな話ないでしょ!」と最初は面白半分で観ていました。

 しかし、観ているうちに「本当にこういうことをしてしまう人、いるかもしれない…。」という現実的な恐怖をも感じました。

 発想はぶっ飛んでいるのですが、現実味がゼロではないのです。

 登場人物が追いつめられるシーンなど、ハラハラドキドキのスリルも味わうことが出来ます。

 もちろんホラーですので、肉が切れる・血が流れるといった、痛いシーン、グロテスクなシーンも満載です。

 特殊メイクも手抜き感は全くなく、観ていて「うわぁ…」と思わず画面から目を背けたくなりました。

 また、登場人物の中に北村昭博さんという日本人の俳優さんが登場します。

 彼の演技もかなりいい味を出していました。

 変態博士から全力で逃げようとする勢いや臨場感は、演技とは思えないほどの本気さを感じます。

 だから現実味が生まれたのかもしれないですね。

 舞台はドイツなのですが、彼が演じた役は日本語しか話せない設定になっており、彼だけ終始日本語です。

 その彼が吐く暴言や発言(日本語)がまたおもしろく、ホラー映画なのにちょっと笑えます。

 現実にも起こり得る恐怖感、スリル、グロテスクなシーン、ちょっと笑える、を味わえるとても見ごたえのあるおもしろい映画だと思いました。