よくあるパニックホラーものではあります。
ありますが!そこがとても面白いのです。
犠牲者になるのはセックスやドラッグに溺れる若者。
典型です!ホラー映画で襲われる人の典型です。
しかしそこがとてもよいのです。
失恋した友人を慰めるためにキャンプに誘ったメンバーの車を、キャンプにいく道中で何者かが意図的にパンクをさせ、立ち往生させます。そうして電話のあるところまで行こうとするのですが、そこで一人一人殺されていくのです。
ヘタに凝ったホラー映画は考えたりして純粋に楽しめませんが、こうも単純に「バカが殺されていく映画」だと逆にすっきりして観ることが出来ます。
見どころは内臓の出方です。
これがうまく作られていて、本物の内臓なんじゃない!?て思うくらいの出来です。
そして犯人役の頭のおかしい(ミュータント?)人たち。
何かしら因縁があってああいう姿になってしまったのですが、それはこの際どうでもいいのです。
スプラッターホラーで見るべきところは、どうやって血が出るか、どうやって死ぬか、なのです。
何かしら意図をもって殺人を犯すのは見ていて面白くありません。
この犯人たちは「森に入ってきた!食料だ!よし!殺そう!」と純粋なのです。
犯人は喋ることもせず、からかったような笑いだけで追いかけてくるので、滅茶苦茶恐いです。
ヒロインはバカではなく頭が良いのでなんとか危機を回避するのもこの作品にヒカれる部分ですね。
悪いことをしていない人が生き残る、というのはとても素晴らしいです。
一環したホラーで見ごたえあります。
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