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13日の金曜日・序章 「13日の金曜日」というよりも〜

「パンチDEデート」っぽくいうなら、「13日の金曜日」というよりも〜、「クライモリ」という感じ〜、でしょう。(古い)

確かに殺人鬼が大男でナタ持ってて、キャンプにヒャッホーときた若者をやっつけちゃうのは「13日の金曜日」っぽいのですが、舞台や殺人鬼の設定的には「クライモリ」な感じです。近親相姦で双子がどうとか。「13日の金曜日」だと被害者の若者はいろいろとハメ外してるので、「ジェイソンさんやっちゃって!」と心情はそっちに寄りがちなのですが、これもそんなに若者はハシャいでる感じでもなかったです。さんざん警告されてんだから早く帰れよとは思いましたが。

さて内容的にはチープな感じのこの時代のホラーだなというところです。マイナータイトルだからか画質もよろしくございません。撮影も役者の演技もとても手作り感があります。殺された後でも、あれ? なんかいま息してなかったか? と思うようなことがしばしば。そのあたりは暖かくスルーしましょう。

演出的にはいくらか注目すべきところはあります。序盤から最初の犠牲者が出るまで少し中だるみ感がありますが、「恋人とはしゃいでいたかと思いきやその手は!?」「川ではしゃいでいたらその上流から何かが!?」「追い詰められたヒロインが殺人鬼にどう対抗するのか? え? そんなことするの?」あたりが印象に残ったシーンです。

少し前に「ラストサマー」を観て、なんも関係のないひとが殺されるのは後味が悪かったのですが、これに限ってはそれはあまり感じなかったのでよかったです。特に観ておくべき!な作品ではないけれど、知らないままスルーするのも少しもったいないかなというところ。