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ミスト 群像劇と衝撃のラスト

とある田舎町を舞台に、、たまたまスーパーに居合わせた人たちが突然発生した霧の中からおそってくる様々な異形の生物と相対する物語です。

スーパーに居合わせた人々には狂信的な女性や外敵の存在を非現実的と決めつけ信じようとしない者、事態についてなにか知っていそうな軍関係者と、さまざまな背景を持っています。

映画は最初はそれらの人々の群像劇として進んでいきますが、だんだんと正体不明の怪物達が姿を現し、サスペンス色が濃くなっていきます。

そして人々の対立が決定的となり、最後には衝撃的な幕切れが待っています。

この映画のおもしろいところはそれぞれの登場人物の行動がどれが正しいかが最後まで分からないところです。

普通の映画だと主人公が正しい行動を取っていることが暗黙の了解としてあるのですが、この映画ではそれが最後まで分かりません。

人間ドラマ中心ではあるのですが、怪物などが最後まで出てこないような雰囲気重視というわけでは無く、ちゃんといろいろなクリーチャーが出てきてそういう方向のホラーとしても楽しめます。

人々の軋轢が高まっていく部分は少しテンポが悪く、もう少しこなれた描き方があったのでは無いのかな、というところもあるのですが、全体としてはとてもよくできた楽しめる映画です。

この映画で誰もが衝撃的と言及するであろう、最後の部分については人によって評価の分かれるところかも知れません。しかし、これがなければこの映画を見る価値が半減するので、是非そこも楽しんでほしいところです。