フロム・ダスク・ティル・ドーン 超C級アクションホラーはいかがですか

邦題の「フロム・ダスク・ティル・ドーン 」を訳すと「黄昏から夜明けまで」です。ホラーらしくないタイトルにひねりを感じます。あらすじは、前科者のゲッコー兄弟が、メキシコに逃れるために神を疑う牧師一家を誘拐してメキシコに無事脱出します。待ち合わせのために立ち寄ったバーでヴァンパイア集団に襲われるという筋です。

この映画は、クエンティン・タランティーノが脚本を書き、親友のロバート・ロドリゲスがメガホンを取っています。兄弟の兄役にジョージ・クルーニーと渋い配役です。弟役が、タランティーノで性犯罪者を演じています。ヴァンパイアが出現するバーの女主人がサルマ・ハエクです。「デスペラード」でカロリーナを演じた女優です。本作では、清楚な女性とは対極のヴァンパイア役を演じています。デスペラードにもタランティーノがゲスト出演していますから、仲がいいのですね。バーの店名が「ティティ ツイスター」で、訳すと「おっぱい ぐるぐる」というC級チックな店名です。サルマ・ハエクの生おっぱいはありませんが、思わず見とれてしまう妖絶な表情は必見です。

最初からアクションホラーと分かって観ていると、いつまで経ってもホラーが出てきません。アクション映画と思って観ていると、後半は「あれ?!」となってしまう、なんとも中途半端な構成です。普通なら主要な登場人物は、危機一髪で難を逃れ生き延びますが、本作では容赦なく殺されていくので、最後は誰が生き残るかと思ってしまいます。ホラーよりも、登場人物の会話を楽しむ超C級アクションホラー映画です。