ゾンビ映画は数知れず、しかし「プロレスとゾンビ」というこの映画。ホラー映画好きはそれだけで期待せざる負えないものがあり、使命感すら感じてみてみました。が、これはなかなかに面白くない。何が面白くないか、まず「プロレスとゾンビ」ということで容易に想像できるシーンはあるものの、レスラーのロードムービーな側面が映画の大半なのである。血がブシャーとでまくったりプロレス技からの部位欠損。いやもちろんそういうシーンも期待通りある、しかし、語りが長いのである。いやいやちょっとまってよ、ゾンビの意味よ、プロレスの意味よ、せめてゾンビ映画のお約束をプロレスよろしく混ぜてくれまくってたら、すごい面白い映画になったと思うんだが。しかし語ってる話も、いやそれ話と関係あるの?という青春でもこじらせたのか?というような内容ばかりで、B級Z級映画独特の軽さもなく、変に真面目に作ってあるせいで、ゾンビに焦点をあてたいのか、プロレスに焦点を当てたいのか意味不明な部分も多く、映画「チュパカブラ」以来、初めて苦痛の視聴時間となった、もしや俺がゾンビキングで映画はおまけなのではないのかと思うほどどうでもいいような話や映像が続き、特に伏線もなく、物語は終わるのである。きっと何か面白い部分があるはずだ、ゾンビとプロレスだぜ?映像的にも見せ場があるはずだ!と見続け何もなかった時の感情は、もはや他のどんなゾンビ映画でもいいからそれを見た方がマシと思えるほどひどかった。俺の中で時間を返してほしいと思った映画No1「チュパカブラ」と同位にランクインおめでとうございますと思わず祝った。
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