ファイナル・デスティネーションは元々はXファイルの一エピソードとして考えられていたものを映画向けに作り変えたものらしいです。
モンスターや殺人鬼に襲われるといった目に見える恐怖ではなく、死の運命という目の見えない恐怖がコンセプトな作品であるため、どう立ち向かっていくのかすごくワクワクしました。
主人公のアレックスが乗っていた飛行が爆発してしまうというリアルな夢を見たことから物語が始まるのですが、アレックスの騒ぎによって、何人かが飛行機を降りてしまうことになります。その後アレックスが見た夢どおりに飛行機が爆発してしまい、飛行機から降りた人たちは命が助かって良かったとほっとしたのも束の間、死ぬ運命にあるものは何があろうと結局死ぬのだという、ある意味ホラー映画なんかよりよっぽど恐ろしいストーリーです。
爆発の生存者が次々と不慮の事故で死んでいくシーンは、せっかく生き残ったのに何と無念なと映画だと分かっていながらも思わず同情してしまったほどです。
アレックスを含めた七人は飛行機事故で本来は死ぬはずであり、生き残ったことを修正するかのように七人達に次々と死の恐怖が襲い掛かってきます。
出来ることは襲い掛かる死から何とか逃れることのみ、でも何せ相手は運命であり、目に見える怪物や対処のしようがある幽霊などではありません。予防策も取ることが出来ないその理不尽な恐怖に太刀打ちできる手段はあるのだろうかと思ったものです。
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