製作費6000円で創られたイギリス産の一風変ったゾンビ映画。
正直、本当に6000円しか使ってないの?てくらい、始まりから凄く凝った、むしろゾンビ映画らしくない少しくすんだような綺麗なような色合いの、とても御洒落な映像に心持っていかれます。特に部屋の中でのコップに映る姿や時折挟まれる風景等は素敵な印象もあります。
ダークな恋愛映画のよう。
同じイギリス産の「28日後…」等の雰囲気もあり、その手のアーティスティックな映画好きな人もイケるかもしれない。
勿論あくまでもゾンビ映画なので、血は出るし内臓も出るしで、そこそこのグロな描写もありますので御洒落なだけには止まらない部分もいい。
しかし途中なんだかよくわからない、はて?このシーンて意味あんの?という展開もあり、若干飽きる部分も。
そんなシーンが続けて2ヵ所程あるので、そこ無ければもっと統一感あったのに残念ではあるが、ただ、そういう無駄な印象を持つシーンがいきなりある部分に歴代のB級ゾンビ映画らしさを感じるのも確か。
そういう部分になんとなくロメロゾンビ作の臭いもあるにはあるので(なにより走らないし)旧ゾンビ映画好きも好感持てるかもしれません。
もう少し人間〜ゾンビへの移り変わりの描写があるのかと思っていたけどその辺が予想より少ないのもちょいと残念でしたが、なんだか哀愁漂うちょっと弱めのコリンゾンビの小さな旅、6000円には思えないクオリティでした。
たまに血のりが付いてて欲しい部分に付いてなかったりするのはご愛嬌(笑)
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