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マーレイ湖の怪物

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『マーレイ湖の怪物(マーレイ・レイクモンスター)』とは、パプアニューギニア、マーレイ湖で目撃されたという恐竜に似た水棲動物(UMA)である。

この怪物が初めて目撃されたのは1999年12月11日。

マーレイ湖でカヌーを漕いでいた地元の村人達が、水深の浅い所を泳ぎ渡ろうとしている恐竜らしき生物を目撃したという。

この目撃の後の2000年6月。地元で度々目撃される恐竜騒ぎを収めるため、当地で布教活動にあたっていた、キリスト教の宣教師2名がが、事の真偽を確かめようとマーレイ湖の調査を行った。
その数日後、なんと彼らまでもが目撃者達の証言通りの怪物を至近距離で視認したという。

目撃の内容によれば、その体長は3~4メートル。ワニの様な皮膚に、極く短い前脚、ヤシの木の幹ほどの太さがある後脚、細い尾、両顎に人の指位の大きさの歯、背部に三角形状の突起が並ぶという容姿だったという。

その後、村人達に目撃した生物と一致するものがあるか確認する為、宣教師が持ってきた古生物図鑑を村人達に開いて見せたところ、彼らはある恐竜を指差し騒ぎはじめた。

彼らが指差した生物は、なんとあの『ティラノサウルス』

今から約6500万年前、白亜紀に絶滅したといわれる、最も有名な肉食恐竜である。

村人たちは一様にテラノサウルスを指差し、湖に出現した怪物はこれに間違いないと証言した。

では、果たしてマーレイ湖の怪物はティラノサウルスであったのか?

ティラノサウルスだと仮定するならば、その体長が問題となる。
怪物はおよそ3メートル前後なのに対して、ティラノサウルスは平均9メートルの生物だからだ。

しかし、その幼年期ならばどうだろうか?それならば、体長3メートルほどの子供のティラノサウルスを彼らが目撃したことになり、つじつまが合う。

だが、そうなると、そのティラノサウルスの幼体を産んだ親が必要になる。

つまり、もし本当にティラノサウルスだと仮定するならば、少なくとも子供1匹と、両親二匹という計算匹の恐竜がこのマーレイ湖に生息している事になるのだ。

このほかにも、パプアニューギニアでの島々では、似たような恐竜の目撃談が昔から多い。

同国にあるマラガン・ビーチでは、翼竜に似た生物の目撃があった。

この生物は非常に大きく、羽毛の無い翼、ネズミのように長く尖った尾を持っていたという。

また、ダカタウア湖に生息するといわれている大型の水棲爬虫類『ミゴー』は、首には馬の様な縦髪があり、手足は亀のようで、ワニそっくりの尾を持ち、鋭い歯を有しているという極めて獰猛なUMAが確認されている。

この生物は恐らく白亜紀の水棲恐竜である「モササウルス」であると言われており、1994年には日本のテレビクルーが撮影に成功している。

このように、パプアニューギニアはその独特の環境と、周囲に干渉されない島々が多数あることから、太古に生息していた恐竜達がひっそりと生き延びている可能性が高いとされている。

今後も恐竜型のUMAに関する目撃情報が増える可能性もある。マーレイ湖の怪物のほかにも、かつてこの大地を歩いていた恐竜たちが今もなおその姿を留めたまま、我々人類の前に姿を表してくれるのかもしれない。