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オンバスとは、マダガスカルに生息していると言われる獣人型の未確認生物(UMA)である。

アフリカ大陸の南東に浮かぶ島国、マダガスカル共和国に棲息しているといわれるこの獣人は身長1.7メートルほどであると言われている。 ビッグフッドなどの他の獣人型UMAに比べれは小型の部類にはいる。

このオンバスが他の獣人型と大きく異なるのは、彼らの持つその高い知性である。
オンバスは時と場合によっては、マダガスカルの住民たちと物々交換をしているといわれている。

このオンバスがテリトリーとしている川岸に食料をを置いておくと、その食料と引き替えにオンバスは椀に蜂蜜を入れて去っていくというのだ。

その他にも、仲間どうして木を叩く音などによってコミュニケーションをとったりする事もあるという。

では、オンバスの正体とは一体なんなのか?

マレシーアで有名なオラン・ペンデクなどについては、小柄な獣人はそこに住む少数民族の中でも、珍しい部族の名を指す言葉でもあるともいわれている。オンバスもまた、その身長が人間の成人男性とほぼ同じであるとされることから、彼らもまた珍しい部族の人間であったという可能性も否定できない。

では、マダガスカルに住むシファカはどうだろうか?
シファカはマダガスカルだけに住む原始の猿で、日本足で横飛びをしながら移動するという不思議な特性を持つ。かれらが二本足で直立歩行する姿を見間違えたという説である。

しかし、このシファカは身長があまりに小さく、1.7メートルの獣人と見間違えられるというのは考えにくい。

しかし、マダガスカルにはこのシファカよりも巨大な猿がかつて棲息していた。

航海技術の発達により、ヨーロッパ人もマダガスカルに訪れるようになったころ、島民から妙な噂を聞き始める。
その噂によれば、森の奥に行けば、人間よりも巨大な猿のような生物が棲んでいるとのことで、ヨーロッパ人たちはその生物を恐れ、森の奥へ行くことは避けたと言う。

その生物に該当すると言われているのが、今から約600年前に絶滅したと言われる『メガラダピス』だ。
メガラダピスは体長1.5~1.8メートル、頭部だけでも30センチもあるキツネザルの仲間で、その体重はおよそ100キロまで達するという、キツネ猿のなかでも最大級の猿だった。
さらに、このキツネ猿はチンパンジーやオラウータンなどといった猿と同様に高い知性を持ち合わせいたといわれている。

しかし、人類がマダガスカルに上陸したことにより、大規模な自然破壊が行われた結果、このメガラダピスも絶滅してしまったと言われている。

こうして絶滅したといわれるメガラダピスだが、実は密かに生き残っており、オンバスとして我々の前に姿を表したのではないだろうか?

森の奥の巨大猿として恐れられていたこという事から、現地の住民の間でも神聖視されていた様子が伺われるため、オンバスとはこの猿を恐れた住民たちが付けた別称ではないかという説も存在している。

また、マダガスカルにはさらに小さい獣人『カロン』というUMAも目撃されているが、これは前述したキツネ猿の仲間であり二足歩行を行うシファカではないかと思われる。

未だに原類縁の固有種が多数生息し、人類の手が入った今でもその姿を残し続けるマダガスカル島だけに、オンバス、カロンの他、これからも未知の生物が現れる可能性は高いといえるだろう。