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ムカデ怪獣とは、エクアドル北部で目撃されたという巨大な虫形の未確認生物(UMA)である。

なんと、約14メートル程もあるという巨大なムカデの体を有しており、人間のような顔を持つとてつもなく不気味な怪獣であるとされる。

この恐ろしいUMAは1965年10月25日南アメリカにあるエクアドル北部のメルナ村で発見された。この時現れたのは、全長14メートルもあろうかという大ムカデ。体全体に数十本もの、これもまた巨大な足が生えており、青黒い甲冑のような堅い殻に全身を覆われていた。
また、その顔はまるで人間のようであったと言われ、口からは二本の巨大な牙が生えていたとされている。

この人間の顔をした巨大なムカデを目撃したのは5人。いずれもこの村の住民であり、彼らによってその噂は一気に村中に広まりパニックになったのである。

しかし、その後この巨大なムカデを見たという目撃談はパタリと途絶え、このUMAに関する情報はこの村人五人による証言が最後になってしまっている。

では、この巨大なムカデの正体は一体なんなのか?

実は南アメリカに位置するエクアドルの他ブラジルやペルーなどでは、世界一巨大とされるムカデが近年になって発見されている。

そのムカデの名は『ペルビアンジャイアントオオムカデ』
このムカデは南米の熱帯雨林に生息しており、体長は40センチを超えるものも居ると言われている、世界最大のムカデである。

しかもこのムカデは、この巨体のうえ毒を有しており非常に危険。
頭部の色は赤で胴体はワインレッド、節目の関節の色がピンクで、脚の色が黄色という派手な体色をしているが、それは毒を持っていることを示す警告色である。

熱帯雨林の地上層に棲みかにしており、夜行性だが、場合によっては昼間も活動し、獲物を求めて木に登ることもあるという。

さらに、このムカデはその巨大な首を持ち上げて威嚇することもある。
その口にある牙の威力も強力であり、実験の結果、プラスチックの網などは砕いてしまうほどの威力を誇っているとされる
食性は完全な肉食性。獲物は昆虫類やクモやサソリ、トカゲやカエルにマウスや小鳥、時には小型のヘビまでも襲う程の獰猛さを持ち、食べれる動物ならなんでも食べる他、触れた者に対しては容赦なく噛みつく。

毒についてはまだあまり判明していないが、このムカデよりも少し小さいベトナムオオムカデなどは人を殺傷した事例もあり、このムカデはそれ以上に危険な毒を持っている可能性あがあるとされている。

こうした巨大ムカデが居る異常、もしかすれば、これよりも巨大なムカデがエクアドル北部には棲息しており、食料を求めて活動していた結果、偶然村に現れたという可能性も考えられる。

しかし、それでもなぜそのムカデの顔が人間の様であったのかの理由にの説明には至らない。
もしかしたら、ペルビアンジャイアントオオムカデの亜種や祖先の生き残りを目撃した村人が、あまりの恐怖のため、その体長や顔を見間違えてしまったのかもしれない。

このオオムカデをはじめ、南米では未だに発見されていない生物が数多く居るとされる。
今後の、この南米地区の調査がすすめば、もしかすると、体長14メートルもの巨大ムカデが発見される日も近いのかもしれない。