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コトリバコとは、インターネット上の掲示板「2ch」のスレッドに投下された怪談に端を発する都市伝説である。
類型、関連のあると考えられる話が多数インターネット上に現れており、それらをまとめたサイトも作成されている。
発端となったと推測される物語は、

『「友人M」が「友人S」の持ってきた謎の箱を「コトリバコ」と呼び、警戒し、ついにはSの家に関係する因縁を含めた騒動に発展する。話の随所で語り主が「友人M」から解説を受けた所、「コトリバコ」とは「子取り箱」のことで、中に人体の1部分を入れることで、古くにおいて差別を受けた人々の呪いに用いられる、というものであった』

という筋書きのものである。文中に出てくる記述に従えば、場所は島根県となる。
この「コトリバコ」の類型とされる物語には多くのバリエーションが発生しているが、共通点として「持っているだけで呪われる密封された箱、ないし玉などの物体」が登場するという点がある。
また、多くの物語において、
1.この「コトリバコ」は女性・子供を害する、
2.「コトリバコ」の効果は長期間続き、現代においても持続していることがある、
3.「コトリバコ」の中身には人体の1部分が入っている、
という描写が成される。なお、中身に入っている人体が何人分かによって名称が変わる場合もある。
この「コトリバコ」は実際に存在しているかは定かではないが、年配の親戚に聞いた所方言混じりでそれらしい呼び名をしている「箱」の類が存在するという話を聞いた、というパターンも有り、インターネット上にそういった話は増え続けている。