寺生まれのTさんとは、インターネット発祥の都市伝説である。

他のオカルト系の、結末の後味が悪いことの多い怪談とは違う、所謂「ホラーブレイク」系の怪談であり、既存の有名な怪談と組み合わせて使用されることもある。
内容としては主に、語り主ないし語り主に話をする人物が、怪異に巻き込まれるが、途中でその怪異を「破ァ!!!」という掛け声とともに「寺生まれのTさん」が超常的・圧倒的な力を用いて打ち破り、怪談のオチをかっさらっていくというものである。

この都市伝説の特徴としては、既存の怪談と組み合わせることも可能であるため、バリエーションが多いというものがある。(ただしオチは「破ァ!!!」である。)
また、結末の文に「寺生まれは凄い、僕はそう思った」という一文(場合によって表現は多少変更される)が含まれるのも特徴である。

各々の話において、「Tさん」の取る立場は語り主の先輩であったり知り合いの青年であったりと様々であるが、話の途中で「寺生まれのTさん」が突然登場することもある。
なお、既存の怪談と組み合わされる場合は、結末に至るまでの過程に大幅なアレンジが加えられることもある。怪談の中でも、恐怖の対象の正体が極不明であるものなどはその傾向が大きい。

なお、バリエーションとして、「教会生まれのKさん」というものもある。この場合は「Tさん」が「Kさん」に置き換えられるのではなく、TさんのライバルとしてKさんが登場する。能力としてはTさんと拮抗しているように描かれるが、この展開の方においてもバリエーションが多く発生しているため、この限りではない。