エリア51の存在目的とは

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アメリカ中央情報局(CIA)は、存在を噂されていた軍の基地施設である「エリア51」の存在を認める発表をしている。

その存在は認められたかたちだが、その存在意義についてはハッキリとはしていない。

エリア51はネバダ州南部にあり、「グレームレイク空軍基地」という。
山脈の間には直径5km程の乾燥したアルカリ性塩湖 グルーム乾燥湖が広がっており、この湖の南西部に「エリア51」は存在する。
施設は空軍基地という事もあり、施設区内に2つの滑走路、グルーム乾燥湖上に4つの未完成の滑走路を備える。

しかし「エリア51」は、ロズウェル事件がらみの宇宙人・UFOの話題に晒されがちないわくつきの場所である。

「エリア51」は他の軍の施設と同様な展開はされておらず、U2・SR-71・F-117のそれぞれを主体とする高高度偵察機・戦略爆撃機・長距離航行機・次期戦闘機の研究・開発・分析などの拠点とされている。
またその目的は、ロシア(旧ソ連)へのスパイ活動やイスラエル軍に関わる分析・解析などに及ぶとされている。

U2(ドラゴンレディ)はロッキード社製のF-104をベースに開発した高高度偵察機で、現在も運用されている。

その活動範囲は高度25000m以上の成層圏にまで到達する。
それ故ではあるが機体の構造上、車輪の数や位置が通常と違うため、自立して離発着ができないのである。

SR-71はロッキード社製の超音速・超高高度の戦略偵察機であるが、SR-71は実用高度25900mで約マッハ3.3の速度をマークしており、実用ジェット機での最高速度の記録を誇っている。

SR-71(ブラックバード)は1999年に退役しているが後継機として、SR-91オーロラ戦略偵察機の開発に「エリア51」が利用されているのではないかという説もある。

2006年にはアメリカ空軍へ約90億$もの資金が秘密裏に投入されている、また、この地域には護衛機に守られて航行する機体の目撃情報もあるようだ。
この年には沖縄の嘉手納基地に急降下状態で緊急着陸した不明機があり、基地も厳重警戒の上一時閉鎖されていたという。

SR-91オーロラはまだ開発段階ではあるが、戦略爆撃機としての運用も可能で、航行速度もマッハ5以上での運用が期待されていた。

しかしチェイニー国防長官は1992年に「1機あたり10億ドルにも上るオーロラ計画を、予算上の問題により中止した"と公表したため、現時点ではU2が高高度偵察を担っている。

SR-91もF-117はステルス性能向上のためのフォルムに仕上がったため、それまでの"飛行機"とは違う異質な存在に写ったのであろう。

このような新型機開発により、試験飛行を行う機体がUFOのように見え「エリア51」の未知なる噂が広まったのではないか。とされている。