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胸が小さくなってしまうという謎の病気が、カリフォルニアを中心に500例以上報告されている。最初に報告した医師の名をとって『メルロー症候群』と名付けられたこの病気は「おっぱい病(boob-onic plague)」という俗称で呼ばれている。

「ブラックジョークのようですが、これは笑い事ではないのです。」
とロスアンゼルスに住む伝染病の専門家は語る。

「患者の多くは豊かな胸をもった女性で、本物の胸であることを誇りにしています。そんな女性が2、3週間でDカップからAカップになってしまったとしたら、自尊心が崩壊してしまいます。」

研究者はこの病気は脂肪、特に女性ホルモンのエストロゲンによって作られた脂肪を食うバクテリアによるものと考えている。

「それがこの微生物が体の他の部分が無傷なまま乳房の細胞ばかり侵食する理由です。」
とジャン・ピエール・メルロー博士は語る。

フランスでは感染者の数を11,600人と見積もっている。
「リビエラの海岸にいってごらんなさい。トップレスで有名なこの海岸でも、今では平たい胸の女性ばかりです。その背後には何千の患者が小さな胸を恥じて家にとじこもっています。」

疾病対策センターはこの伝染病は旅行者がアメリカに持ち込んだものとみている。
「アメリカのチアリーダーたちがパニックにならないことを祈ります。」とメルロー博士は語る。

23歳の女優クリスタル・Tさんはメルロー症候群のために自慢のDカップがAカップになってしまったという。「前はしょっちゅう男たちに色目を使われて女の子たちに羨ましがられたわ。ほんの1か月でほとんどアイロン台よ。Bにまで落ちたとたん彼にもふられたわ。」
そしてもっともがっかりしたのが同性からの反応だという。「友達は皆ナイスバディでいっしょにぶらついたり、ホットタブにつかったりしたけど、今では伝染を怖がって誰も近づかないわ。」

もし女性からバストが急に小さくなった旨の悩みの相談を受けた時には、この症状を疑うことを薦めてみてもいいかもしれない。