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青い星タトゥー伝説は、アメリカの小学校・中学校において、よくチラシの形式で撒かれた。そのチラシは何年もの間に渡ってコピーされ、学校から配布され続けた。また、今でもインターネットのメーリングリストやウェブサイトにおいてもポピュラーである。

この伝説は、水に濡らすと粘着性が出て肌に貼れるような子供向けのタトゥーが、LSDに浸され、その成分が付着したまま配布されるというものである。そのタトゥーは、"LSD中毒"にさせるために特定の地域の子供に配布され、その形は青い星(しばしばフットボールチーム Dallas Cowboysのロゴと言われる)をしていたり、子供達に人気の漫画のキャラクター、ミッキーマウスやシンプソンズの主人公などであったりする。しかし、実際には一般的にLSDには中毒性がない。

この伝説は、LSDがよく吸取紙に塗布され売られていたことから生まれたのだろうとみられる。チラシには不正確なLSDの特徴が載せられていたり、信頼されている病院あるいは曖昧に校長の協力者などが記名され掲載されていた。そして保護者には青い星のタトゥーを見つけた際には警察に通報するようにも書かれていた。

実際には、このような方法でのLSDの配布は一件も記録として残っていない。そして現在でも"blue star tattoo LSD"等で画像検索すると、この伝説を示す沢山のチラシが表示される。