Appleのロゴに隠された意味

cover

Appleのロゴといえばリンゴがかじられたデザインで知られている。このロゴには日本人にはあまり知られていないメッセージが存在するという。

ロゴのリンゴは知恵の実のメタファーだという説である。当時のコンピューターは大企業や研究所などで使用されている大型なものしか存在しなかった。そこで個人レベルで使用できるAppleのPCは「現代の知恵の実だ」ということからロゴがリンゴになったという説が存在する。次に、リンゴが齧られているのは、「かじる」を意味する “a bite” とコンピュータの情報単位の “byte” をかけたという説がある。また、色に関して1976年当時虹色が使われていたが、虹とは配色が逆になっており、これはアナーキズムを表すという。

しかし、当時のAppleロゴデザイナー、Rob Janoff氏はロゴに関して以下のように述べている。

・「色に関してはこれといって秘められた意味合いは何もないんだ。このロゴは1年ほど前にゲイの尊厳の旗のデザインとしてすでに作ってあったもので、だから意味は全くない。これでAlan Turingの神話もだめになってしまったね。このデザインはイヴとエデンの園を表現しているわけでもないし、禁断の果実の象徴でもないんだ!」

・「デザインに関してそれほどリクエストはなかった。ただひとつ、『かわいいものにはしないでほしい』と言われただけだ。でも私はAppleコンピューターのセールスポイントを良く理解していたし、その最大の特徴のひとつがグラフィック表示性能だということもわかっていた。私にとってはこれはモニターのカラーバーのように見える。それがロゴになったというわけだ。色の順番は、申し訳ないが自分が気に入った色合いというだけでたいした理由はないんだ。もちろん一番上を緑にしたのはそこに葉っぱがあるからだ。」

・「このかじった痕は本当に何となくこうしただけなんだ。林檎といえばかじるイメージがみんなにあるようにね。『byte』がコンピューター用語だったのは嬉しい偶然だよ」

Appleのロゴに関する都市伝説は偶然の一致だったのだろうか。