目薬をお酒に数滴入れると睡眠薬の代わりとなるという噂がある。
この話の発端は男が女性を口説くのに失敗し、お酒の中に目薬を入れ睡眠薬の代わりに使ったことから始まった。
目薬にはロートエキスという神経を麻痺させる成分が入っている。
ロートエキスはスコポラミンと呼ばれるもので、お酒に加わることによって眠気を引き起こすのである。
このスコポラミンという成分はロートやチョウセンアサガオと言う植物から抽出することができ、江戸時代の外科医である華岡青洲が麻酔剤としても利用していた。
もともとお酒には催眠作用があるので、目薬を加えることによって以前にも増して眠気を催すというのだ。
モスクワでは目薬をウォッカに入れて飲ませ、意識が朦朧となったところで金品を奪うという事件も起こっているようである。
しかし、目薬にスコポラミンが含まれていたのは昔の話で、現在は含まれていない。
薬である以上副作用を起こす可能もあるので、用法・容量を守って使うべきである。
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