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雨の日、白いぼろぼろの着物を着て、人形のようなものを引きずりながら街を徘徊する女性がいる。女が引きづっているものをよく見ると人形ではなく小学生ぐらいの子供だという。女の顔を見ると目はつり上がり、口は耳元まで裂けている。女は自分の姿を見た子供を捕まえては肉塊になるまで、引きづり回し、決まった場所に連れていき放置する。

彼女がこのような行動をとるようになったのには理由がある。過去に彼女は酷いいじめを受けていた。そのいじめに対する恨みから子供を捕まえては肉塊になるまで引きずり回す。

ひきこさんの本名は森妃姫子(もりひきこ)という。元々彼女は成績優秀で美人、先生からも可愛がられるような優等生だった。しかし、他の生徒はそんな優秀な彼女を妬みいじめを行うようになった。いつしか彼女は学校にいかなくなり家にひきこもる日々が続き、やがて怪異化したとされる。彼女が唯一外出する日がある。それが雨の日だ。

ひきこさんへの対処法はいくつか存在する。まず、いじめられた子供と同じ名前の子は襲われない。また、いじめられっこも襲われないようだ。具体名は不明である。次に、鏡を見せることでひきこさんを追い払うことができる。自分の顔の醜さ故、極度に自分の顔を見ることを嫌うらしい。最後に「私の顔は醜いか」とひきこさんが尋ねてきたら「引っ張るぞ!引っ張るぞ!」と叫ぶと退散するらしい。