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空から降ってくるはずがないものが雨のように降ってくる現象をファフロツキーズ現象と呼ぶ。世界各地でこの現象の報告例がある。日本でも古くから知られた現象で江戸時代の「和漢三才図解」で怪雨という名前で記述されている。以下目撃例をいくつか挙げる。

・1833年インドのフッテプールでは、日干しになった魚が3000匹から4000匹も空から降ったという報告がある。

・1901年、アメリカのミネソタ州において、カエルの雨が降った。カエルは大量で4ブロックのエリアを埋め尽くしたと言われカエルの降り積もったアツさは最大で8センチにもなったという。

・1989年、オーストラリアでイワシが小雨とともに降り積もり、民家の庭を埋め尽くした。

ファフロツキーズ現象の原因と考えられるものは諸説ある。1つは竜巻原因説 である。竜巻が地上の物体を空中に巻き上げて移動し、落下させるというものである。しかし、カエルのみやイワシのみ等1種類しか落下しないことを竜巻説では説明することができない。

2つ目は、鳥類が運んだという説である。たしかに、鳥が咥えたものが落ちてくる可能性はある。しかし、狭い場所にかなりの量の落下物が降ってくるため、当然無数の鳥の目撃例があるはずだがそのような記録はない。

3つ目は、いたずら説だ。だれかが人為的に落下物を散布しているという説である。あらゆる事例と矛盾しないが1度も散布の瞬間が目撃されておらず、世界中で発生しているため、全てをいたずらで説明するのは難しい。

仮説はあるがどれも説得力に欠け未だにこの現象の正体を説明できていない。