都内に個人経営のレンタルビデオ屋があった。
店内には普通の量販店ではおかないような妙にマニアックなビデオが置かれていた。
とある男がその店の常連になり、個人製作のホラームービーやスプラッター映画を頻繁に借りるようになった。
店に通ううち、店長とも仲良くなって、自分が過激な映画を見るのが好きだということを店長に話した。
そんなある日、男は店長から過激なビデオの上映会があるから参加しないかと誘いを受けた。
参加条件は3万円とビデオ内容を決して口外しないこと。
高かったが、それでも過激な映像に目のない男は店長との約束を守って上映会に参加した。
上映会は薄暗い雑居ビルの一室で行われた。
ビデオは最初の1分程度は砂嵐だったが、それが収まる暗い室内が映し出された。
そしてカメラを移動させた先にはいすに縛られた女が写っていた。
何事か悲鳴を上げている。
するとその女の近くにアジア系の男が画面の端から現れた。
どうやら撮影者はこの男らしい。
手には大きなナイフが握られている。
そのナイフを何のためらいもなく女にの足に突き立てた。
悲鳴を上げる女、だが男は次から次へ女をナイフでなます切りにしていった。
5分後、ピクリとも動かなくなった女とともにビデオは終了した。
この上映会で流されていたのはスナッフビデオだったのだ。
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